202011/11

来期の経営計画を全社員で創れる会社（丸安毛糸様）

来期の計画はどのように立てていますか？

「誰かが作った目標や計画に“無理だよ〜”と取り組む社員さん。当然、主体性もないし成果も出ない」これがよくある機能しないパターンではないでしょうか。

逆に多くの社員と来期の経営計画を一緒に創ることで

「今期をふまえ来期に会社や自部門はどんなチャレンジするのか？何のために？その中で自分の役割は？」を一人ひとりが理解して主体的に仕事に取り組む。

そんなことを実現できたらいいですよね。

僕自身、前職の営業部長時代にそんな想いから取り組んできて経験・成果を重ねてきたのが「来期の計画を現場のスタッフと創るキックオフミーティング」です。

それを現在、精度高くできるクライアント先が今回紹介するアパレル業界でニットを専門に取り扱っている創業65年の丸安毛糸（株）さん。しかも素晴らしいのは全社員みんなで創るところです（大企業の場合は方法は別になります）。

先日２日間（幹部のみ初日＆二日目全社員）キックオフミーティングのお手伝いをさせていただきました。実はこうやってお手伝いするのも今回10年目。

コロナの影響を受けやすい業界の中で（もちろん春夏、そして今も影響を受けながらも）決して止まらずに考動し続けた結果、今は仕事がたくさんあって超多忙。そんな中、貴重な２日間を使ってのミーティングでした。

キックオフを終えた社員さんの感想にもありましたし、客観的に分析しても今回は過去最高の内容でした。

なぜ今回よかったのか？　振り返ってみてポイントは二つあったと思います。

一つは「外的要因に対する対応力」。

コロナによって売上が大きくダウンする中で耐え忍ぶ選択ではなく、「こんな状況だからこそ業界に対し、お客様に対し、自分たちにできるのことは何か？」のテーマを持って外部研修を積極的に導入して考え続けたこと。

そのおかげで今回キックオフではすでにかなりクオリティの高いアイデアがたくさんある状態であったこと。

だから今回の僕の役割は「アイデア集めや精度」は全く心配することなく、「決定」「具体的な実行計画」に集中できたことです。

もう一つは「継続力」。

完成度の高いミーティングが最初からできたわけでありません。

毎年毎年、継続していく中で段々レベルアップしていくわけです。恐らく多くの企業がこの「継続する」ことが難しい。２,３回やって「こんなものかな」と止める経営者の方が多い。

でも、岡崎社長はどんな状況においても大切なことはずっと継続しています。

【岡崎社長のブログ】も参考になります。

毎年継続するから僕たち（外部パートナー）もクライアント先に合わせた毎年徐々にレベルの高い内容が提供できるし、社員さんもそれに応えてくれることで確実にレベルアップされている。

この状態を表現すると「螺旋階段」。

上から見ると一見同じようなことをやっているように見えますが、横から見ると確実にレベルアップさせていき毎年継続しているのです。それを積み重ねれば当然ながら数年後には「圧倒的な差」となります。

実際にこの会社で継続が大きな成果を生んでいる実例があります。10年前のキックオフでみんなが決めた「発信・貢献」。ニットの素晴らしさや知識を発信して業界内外に貢献する！ことを決め、ずっと継続した結果今では1ヶ月で30万件以上のアクセスを誇る中小企業ではありえない人気ホームページになっています。

【人気のHPはこちら】

これも継続力の賜物ですよね。

今回も初日は幹部メンバーだけで、事前に全社員から集めたアイデアを整理して来期の方向性を決めました。

そして２日目はキックオフミーティング。全社員の時間、部門別の時間をそれぞれ設定。

昨日決めた内容を幹部が社員にプレゼンして合意形成。その後、個々の役割や具体的なスケジュールを決めます。写真は岡崎社長からみんなへメッセージ