こんにちは、ミーティングコンサルタントの矢本です。
この変化の早い時代に新しいチャレンジをしなければ、現状維持。いや、衰退ですよね。
これが分かっているリーダーは何か新しいことを考えていて、ミーティングや会議で部下や他部門に提案するけど、メンバーの反応はいつも消極的だったり、できない理由のオンパレード。
それを繰り返すうちにこちらも心が折れて「やる気がないメンバーばかり」「危機感がない!」と嘆いているリーダーが多いはず。
そんなご相談をよくいただくし、実際僕も営業部長時代にたくさん経験しました。
でも、チャレンジしないメンバーにはタイプ別にそれ相応の理由はあって、そこを理解して対応していけば相手をリスペクトできた上で、必要なチャレンジができる組織にできます。
今日はこの協働できる方法を紹介していきますね。
なぜチャレンジしないのか?僕の分析は基本2パターンです。
パターン1 職人的・専門的など「保守的な業務的特性」
売上を上げなければならない営業部門は新しいことにチャレンジしたい。でも生産部門は否定的、という組織的な問題です。これはやる気や性格的な問題というより業務上の特性がそう反応させている部分もあります。
リーダーには「全員がチャレンジングだったらうちの組織はもっと伸びる」という人がいますが、実際にそうなったらどうでしょう?
例えば、新しいことが提案された時、印刷会社の工場長が
「いいですね!納期や品質がどうなるかわかりませんが、やってみましょう!」と言われたらどうですか?
レストランの料理長が
「いいっすね!衛生面や見栄えに自信ないけど、とりあえずやっちゃいます!」と言われたら怖くないですか?
僕は怖い(笑)
いやいや、最低ラインのことはやった上で…となりますよね。
ミーティングや会議では難しい表情で臨み、無責任なことは絶対に言わないし、安請け合いもしない。
でも、決めたことは守る努力をする職人的タイプは「消極的」反応を取ってしまいますが、しっかり守ってくれる人がいるからこそ、安心してチャレンジできるとも考えられるわけです。
パターン2 見えないもの(新しいチャレンジ)に対してリスクが取れないリーダー
人は「知らないこと、よくわからないものに対しては慎重」です。だから新しいチャレンジに対して
「今以上に忙しくなってしまうのでは‥」
「どう進めていくのかよくわからない」「もし失敗したら?」
「新しい仕事が増えて、みんな(部下)は嫌がるだろうな」
お客様、または自分達の仕事にリスクを感じれば感じるほど、リーダーやメンバーは慎重(消極的)になります。
例えば僕がリーダーとして、あるセミナーを受けたとします。いい内容だったし、ヒントも得たから自分の組織に取り入れたくて翌日の朝礼で熱く語るわけです。
でも、みんなに反応はイマイチ…(みんなの心の中は「また何か影響を受けてきたよ…」と(笑))。
昨日、何時間も受けたセミナー内容を朝礼の数分で、講師でもない本人が、きちんと整理せずに話すことで「なんとなくはわかるが、よくわからない」となってしまい、近い温度でチャレンジできないわけです。
じゃあ、そんな保守的な人やリスクが取れないメンバーからどうやって新しいチャレンジの合意形成をとっていくのか?
僕のチャレンジを促すキーワードは「期間限定でやってみよう」です。
「よかったら継続、ダメだったら修正か中止すれば良い。だから一回試しにやってみよう」
「ずっと継続する」という前提だからみんなどんどん慎重になる。だから「期間限定」。
期間限定ってそれくらいなのか?
当然結果が出るのは最短でどれくらい?というのが基準にはなりますが、導入に効果的な試験期間としては1ヶ月〜3ヶ月あたりが合意形成しやすい期間です。
それにしてもこの「期間限定」っていい響きですよね?
自分の好きなお店や商品でも「期間限定」商品が出るとついつい買ってしまう(笑)
そのマーケティングの意味合いとは変わってきますが、社内のミーティングや会議でも違う意味で効果があります。
そして実際、僕のミーティングや会議でもメンバーの今やっていることや大変さに共感した上で
「大変なのは承知しています。ちょっとの間だけ期間限定でご協力いただけませんか?」と提案すれば殆どのクライアント先で受け入れてくれますし、短期間前提なので実行力も高いから結果も出やすい。
もちろん、その期間を過ぎた時に効果をきちんと判断して止める決断をする勇気も大切です。そして別の新しいチャレンジをすればいい。
何が正解かなんてわからない時は「仮説」「検証」を淡々と繰り返せば良いだけです。
同じような悩みを持つリーダーの方、試してみてくださいね。応援しています!
今回の質問
あなたが「期間限定でチャレンジしたいこと」は何ですか?