ミーティング矢本の流儀BLOG

セクショナリズムが起きる理由(ミーティング視点)

「ウチの会社ではセクショナリズムが激しい。ミーティングでどうすれば解消できますか?」

よく頂く質問にお答えしますね。

あなたの会社ではセクショナリズムってありますか?

セクショナリズムとは社内の各部門が自分達の業務内容に口を出されることを極端に避けたり、自分達の部門の都合ばかりを優先して社内でお互い協力体制が弱い組織状態です。
簡単に言うと「自分の縄張り争い」ですね。

セクショナリズム
全社視点ではなく、自分の部門しか見えていない狭い視点の状態ですが、様々な会社でミーティングや会議を見ているとよくあります。
僕のクライアント先でも大きな組織になればなるほど、部門が多ければ多いほど…存在します。
(僕の前職の営業部長時代でも存在していました)

「お互い協力しよう!」と口で言うのは簡単。
でも、実際行動に移すのは…意外と難しいんですよね。

そもそもなぜ、各部門が必要なんでしょう?

でも、どんな組織も最初から多彩な部門でスタートした会社は少ないはず。1人で何でもやらないといけない小規模な時代は必要なかったものが組織が大きくなるにしたがって必要になってくる事が多いです。
例えば、写真館。最初は1人で営業・撮影・製本を何役もこなしていた。
でも、売上が伸びてきて受注と追いつかなくなると人を増やし、営業チーム・カメラマンチーム・制作チーム・経理と分かれます。
それぞれが専門のプロフェッショナルになる事でお客様により質の高いサービス・商品を提供して喜んでいただく事。得意な人でやるのでおい互いを助け合える。
結果、会社全体のパフォーマンスを上げる事! が目的のはずでした。

でも、実際は?
「自分の縄張り争い」が激しい事で逆に社内の生産性が低くなっている事が多い。

じゃあ、なぜ起きるのか?
自分の部門長はまず最初に自分の部門を守る。
なぜなら、自分の部門だけいつも苦しい環境に追いやるリーダーに部下は誰もついていかない。
この人についていけば大丈夫!そう思ってもらえるように部下を守り、自分を守る。
これがセクショナリズムを生み出す基本です。

僕もそういうリーダーでした。
だから気持ちはよくわかります。
でも、自分が営業部長となり全社視点で見るようになると…どうでしょう?同じ僕でも立場が変わると判断が変わってくるのです。

この経験から、自部門より全体視点が優先されることになっていない(全社時点で動くことが自部門の為にならない)。
または、社長のように全体視点で会社を見る機会がない。
この2点が問題だと考える様になりました。

セクショナリズムの改善方法

その経験から、当時から現在まで僕が改善した対策、①は社内異動
やったことがないからその部門の悩みが理解できないし、言っていることも理解できない。実際移動して仲間となりその業務を体験すればすべて解決します。いざという時、社内ヘルプ体制も強固です。
でも、少ない人数で働いている会社には実際は難しい。。

じゃあ、そういう会社はどうすればいいのか?
②全体視点で見る仕組みを持つ
ミーティングなどで自部門の主張を通すより、「他部門の話を最後まで聞く」「自分がその立場だったら?」と考える機会を持つ。
③評価方法を変える
各部門のリーダーへの評価基準を部門目標達成より全社目標達成を優先させる。

この①または②③の両軸で必ず改善されます。
(もちろん、ミーティング・会議のやり方には少し工夫が必要です)
全社視点を持って、価値観が共有されれば、各部門のリーダーの考え方・判断は変わってきます。

各部門ができた原点を振り返り、より良い会社にしていきたいですね。

「自分達の職場の未来は自分達で創ろう!」

《今日の質問》

あなたの会社にはセクショナリズムありますか?

 

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